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DAWのMIDIでiOSシンセを鳴らし、音をデジタルでDAWに戻す

方法はいくつかありますが、現時点では「iConnectMIDI2+」を使うのが、一番安上がりでスマートではないかと思います。

  • USBケーブルのみの接続で上記が可能。オーディオケーブルやMIDIケーブルは不要。※iPad4以降の場合は要・Lightning変換ケーブル
  • iPad充電可能(要・別売りACアダプタ)
  • 価格¥9,480(税込)※2013/12/1現在


国内販売代理店:Media Integration, Inc.
http://www.minet.jp/iconnectivity/iconnectmidi2

DAWからiPad/iPhoneシンセへのMIDI送信


どのMIDIチャンネルで通信するかを指定する

iConnectMIDI2+では、1つのUSB端子で4つの仮想MIDI端子の働きをするため、どの仮想MIDI端子を使うか、DAWやiPadシンセ側から指定する必要があります。
(1本のUSBケーブル内に4本のMIDIケーブルが通っているイメージ)


厳密に言えば、PC/Mac側とiPad側にそれぞれ4つのMIDIポートがあります。

(合計8本のMIDIケーブルがつながっているイメージ)



DAWからiPadへのMIDI出力

どのMIDIチャンネルを使っても良いのですが、ここでは「iCM2 USB 2.3」を使う事にします。




DAWからiConnectMIDI2+の「iCM2 USB 2.3」へMIDI送信する設定(Ableton Liveの例)

iConnectMIDI2+内部設定:MIDIルーティング

次に、iConnectMIDI2+に入ってきたMIDI信号を、どのポートから出力するかを設定します。
(iConnectMIDI2+の内部通信設定。「iCM2 USB 2.3」から「iCM2 USB 1.3」へMIDI送信する設定)
(なお送信先は「iCM2 USB 1.3」でなくてもよく、「iCM2 USB 1.1、1.2、1.4」に送る事もできます)


※注・・・iConnectMIDI2+の初期設定では、「iCM2 USB 1.3」と「iCM USB 2.3」、「iCM2 USB 1.4」と「iCM USB 2.4」がそれぞれルーテイングされているので、これらのポートを使用するのであればこの設定は不要です。他のポートを使用する場合は、以下を参考に設定を変更してください。

Mac/PCから付属アプリの「iConnectivity iConfig」を起動し、「Port Routing」を選択


iConnectMIDI2+内で「iCM2 USB 2.3」に来たMIDI信号を、「iCM USB 1.3」に送る設定

iPad/iPhoneシンセでのMIDI受信

次に、「iCM2 USB 1.3」からのMIDI信号をiPad内シンセで受信する設定を行います。

iPadシンセ内で「iCM2 USB 1.3」からのMIDI信号を受け取る設定
(Sunrizerでの例:UTILS > MIDI > Inputs)

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これで、DAWのMIDIシーケンスでiPadシンセが演奏される状態になりましたが
iPad内部スピーカーからは音はきこえないはずです。
(それで正常です。iConnectMIDI2+とiPadをつなぐと、iPadの音声出力は、内部スピーカーからiConnectMIDI2+に自動で切り替わります)

DAWから音を出す設定を行っていない場合、まだ音はきこえないはずです。

iPadシンセの音をデジタルでDAWに戻す

前述のとおり、USBケーブルでの接続ですのでオーディオケーブルは不要です。


DAW側での受信設定

DAWの設定画面から、オーディオ入力で「iConnectMIDI2+」を選択します。
出力は普段お使いの設定のままで大丈夫です。
 
(※図ではオーディオ入力デバイスのチャンネルが「4 In 4 Out」となっていますが、初期設定値は「2 In 2 Out」です。図は、付属の設定アプリから設定変更してある状態です。変更方法はこちらの記事の最後の方で記載しています

Ableton Liveの場合は入力設定で、ステレオ入力がアクティブになっているか確認します

任意のトラックのオーディオ入力設定欄から、外部入力を選択します。
(Ableton Liveの場合は「Audio From」から「Ext In」を選択)

「Ableton Live」の場合はさらに「Monitor」を「In」にします。


オーディオ入力デバイスのチャンネルが「4 In 4 Out」の場合、以下のようにチャンネルが2組(1/2、3/4)選べます。
「2 In 2 Out」の場合は1/2の1組だけになります。

「4 In 4 Out」の場合、ステレオチャンネルが2組あるわけですが、
iPadアプリ側からどちらのチャンネルに出力するかの選択設定については、できないアプリとできるアプリがあります。
できない場合は、最初の一組のチャンネルに出力されてしまうようです。(上記の場合であれば1/2)
例:Sunrizerはオーディオ出力チャンネルを選択できず、最初の一組のチャンネルに出力されます。

お疲れ様でした(これで鳴るはず)

もし、鳴らない場合は…

MIDIのChannnelが合っているか確認してみてください。

DAW側のChannnel番号を確認します。
この場合は「1」なので、シンせ側も同じ「1」もしくは「OMNI」になっている必要があります。(OMNIは何番でもOKなジョーカーみたいものです)

iPadシンセ側のChannnel数を確認します。(Sunrizerの場合は、UTILS > MIDI > Channnel)
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次はエフェクターアプリと連携

iConnectMIDI2+を使えば、DAWの音をiPadのエフェクターアプリに送ってまたDAWに戻す、ということがデジタルでできます。次回はこの方法を説明します。

iPadエフェクターをDAWからプラグイン的に使う設定方法(iConnectMIDI2+)

またiPadエフェクター操作をDAWで記録+再生(MIDIオートメーション)する方法も説明してます。

dawとiPadエフェクター連携 デジタル音声+MIDI入出力

DAWとiPadエフェクター連携

この記事に出てきた音楽機材/ソフト



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