宇宙観光と聞くと、 小松崎茂氏(2001年死去、享年86歳)の描くレトロな「昭和っ子」的ビジュアルが頭に浮かぶのは僕だけでしょうか。宇宙を飛び回るロケットの中から、丸い窓に両手張り付いて外を見ているイメージなんですが。ジョージ・ルーカスに鼻で笑われそうなんで前置きはこれくらいにします。まぁとにかく宇宙観光=ロケット的な固定概念がずっと頭にあったわけなんです。 しかし目からウロコ的アイディアが出てきました。・・・っていうか一見、とうてい実現不可な感じなので誰も本気で考えなかったというのが正解でしょうか。写真に出てるものがそれなんですが、これ、「宇宙エレベーター」です。 地球と月を「リボン」で繋ぎ、それに沿ってエレベーターを運行するというもので、「おいおい、そんなもんぶっちぎれんじゃね―の??!」と思ってしまったんですが、NASAが「技術的には実行可能だ。物理学的に何ら問題はない」とおっしゃるもんで、素直に期待することにしました。 ちなみにこの計画を提案、進めているのはNASAではなく米ハイリフト・システムズ社というところ。NASAの計画では、エレベータではなく、スペースシャトルに代わる、乗客を運べる宇宙輸送機を2010年までに完成させる・・・というもの。いずれにしろ気軽に(?)宇宙旅行は結構目前になってたんですねぇ(実は現在の段階でも宇宙旅行する方法はあるんですが、2000万ドル必要)。 小松崎茂氏がまだ生きてたら、これにインスパイアされてさらにとんでもねぇ空想科学が見られたかも・・・と思うとこのわずかな時間差がとても惜しいものに思われます。うーん。 ■ソース記事: HOTWIRED JAPAN ・ 「宇宙エレベーター」実現に向けて、第2回国際会議開催(2003/09/15) ・ 宇宙空間へ物資や人を運ぶ「宇宙エレベーター」、実現は15年後?(2003/02/04) ・ 宇宙観光旅行の一般化は2020年ごろ:宇宙機関の予想(2003/01/15)
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